インフルエンザの情報 (令和3年度版 ・ R3秋〜R4春)
(令和2年度版、令和1年度版,平成30年度版、平成29年度版、平成28年度版、平成27年度版、平成26年度版)
(平成25年度版・平成24年度版・平成23年版・平成22年版・平成21年度版)
(通常製剤の製造量は昨年より25%減、11月中旬に在庫切れしましたが、12月9日に再入荷して在庫有り)
(厚労省資料・日本感染症学会・朝日新聞9/13・詳しい実情は朝日新聞11/2)
(チメロサール(水銀)フリー製剤の入荷量は例年と同様75本入荷済み、当院通院中の妊婦だけでなく、他院の方も可)
(当院の予約サイト)
(米国CDC/インフルエンザワクチン)(日本感染症学会の提案2021)
(米国産婦人科学会:全妊婦への接種を勧告(Q&A))(母体への接種は新生児にも有効)
インフルエンザ検出状況 (厚労省の報道発表、 国立感染症情報センター、 愛知県衛生研究所、名古屋市感染症情報センター、名古屋市内の学級閉鎖情報)
インフルエンザに罹った後の登校・登園の基準についてはここ。
新コロナ感染の感染予防のため、手洗いの励行、マスクの装着、不要不急な外出の禁止、保育園・幼稚園・小中学校の臨時休診などで令和2年度はピタリとインフルエンザの発生数は激減しました。(愛知県集団かぜ発生状況、 愛知県の記者発表) (名古屋市HP)。
名古屋市内の当院近くの流行状況
全国的にインフルエンザの流行はほとんど無い状況でした。
当院でもインフルエンザの発生は無く、名古屋市内の定点報告でもほぼ0例が続いています(名古屋市HP)
当院でのインフルエンザワクチン(通常品)接種は10月1日〜2月5日まで、今年は生産量が昨年よりも25%減少予定です(新コロナワクチン製造の機材と競合しているためとA型株の培養が今一つのためで、供給も後ろにずれ込む予定)(厚労省資料・朝日新聞9/13・日本感染症学会・実情は朝日新聞11/2)、当院への入荷状況はこのサイトで逐次アップします。今年は生産量は昨年よりも大幅に減少しているため、入荷は相当厳しい状況になっています。在庫状況は、当院の予約サイトのお知らせの項に絶えず公表していますので、小まめに見て頂き、在庫の有るときに予約をして下さい。初診の大人は、当院にお掛かりの子どもさんと一緒に接種希望であれば、接種させて頂きますが、初診で単独来院の場合は、申し訳ありませんが、ワクチン在庫僅かのため、お断りしています。
予約はWeb予約でインフルエンザの項目があれば在庫あり、無ければ在庫無しを意味します。2日前からWeb予約で予防接種>インフルエンザを選んで予約して下さい。在庫無しの時は予約システムのインフルエンザの項目は消去されていて、予約はできません。
なお、妊婦用のチメロサールフリーのシリンジ入りワクチンも10月1日から接種可能。今年は75本入荷済み、当院で妊婦健診を受けている患者さんを優先しますが、他院の妊婦さんにも接種可能で、現在、再入荷して在庫あり。
当院のWeb予約システム(2日前から予約可能、予防接種>インフルエンザを選択)で予約してから、中学生以下は母子健康手帳を一緒に必ずご持参しながら、保護者同伴でご来院下さい。在庫はWeb予約で確認して下さい。
当院では、H25年8月から、富士ドライケム IMMUNO AG1(高感度迅速インフルエンザキット)(富士フィルム社)を導入していますので、他院よりも高感度でインフルエンザ抗原を検出できるようになっています。
インフルエンザワクチンの接種 (令和3年度は、10月1日〜2月5日)
電話予約ではなく、ワクチンの在庫の確認のできるWeb予約で予約して下さい(万一、在庫切れの場合は予防接種の項のインフルエンザが抹消されています。電話予約にはこの機能がありません)。
当院の予約システム(Web予約が便利・2日前から予約可能)で予約して、予約時間の10分前には来訪して予防接種専用待合室で体温測定をしてお待ち下さい。中学生以下は保護者同伴で、母子健康手帳も必ずご持参下さい。万一、母子手帳を忘れた時は、接種できません。高校生・成人で母子手帳紛失した人に限り母子健康手帳なしでも接種します。
チメロサール(水銀系防腐剤)フリーでシリンジ(0.5ml)充填済の製剤は、当院受診中の妊婦さんに優先して接種しています。やや高めになります。 今年もチメロサールフリー製剤は微研で0.5ml製剤のみの生産のため、やや厳しい入荷状況です。在庫切れの場合は通常品での接種となります。(日本産婦人科学会はチメロサール入りインフルエンザワクチンで妊婦への接種は可との見解を表明)
なお、鼻から吸入する生ワクチン(LAIV:FluMist:英国アストロゼネガ社製:第一三共・ジャパンワクチンから発売予定)は、国内での臨床治験を終了していますが、今期に発売するかどうかの情報はまだ入っていません。正式発売前に個人輸入でFluMistを接種されている医療機関もありますが、厚労省の正式認可を受けていない医薬品での健康被害は救済給付の対象外となるため、当院では厚労省が正式認可した後でしか患者さんには投与いたしません。また、米国ACIPは2016-2017のLAIV(FluMist)は効果が低いため使用すべきでないとの勧告をしています。この勧告もあって、当院では現時点ではFluMistの個人輸入による接種は行いません。
詳しい解説
7年前からインフルエンザワクチンは大幅にモデルチェンジされました。8年前まで3価(A型2種類、B型1種類)であったワクチンは、米国と同様に4価(A型2種類、B型2種類)となりました。 今年度の株は、A/ビクトリア/1/2020(IVR-217)(H1N1)株、A/タスマニア/503/2020(IVR-221)(H3N2)株、B/プーケット/3073/2013(山形系統)株、B/ビクトリア/705/2018(BVR-11)(ビクトリア系統)株の4株で製造されています。この内、A型株の培養が余り上手く行っていないため、》減産になるそうです。
なお、これらの系統株と異なる株が流行した時は効果は今一つになります。最近はシベリアからの渡り鳥の糞便を分析して流行する型を予想し、昨年の株より卵順化による抗原性変化の少ない株が選択されるような工夫が日本ではされていますので、だんだんとハズレは少なくなる予定です。
1.インフルエンザワクチンは、現在の商品は鶏卵が製造過程で使用されているため、鶏卵アレルギーのある方は要注意です。インフルエンザワクチンによるアナフィラキシーショックの発生例が報告されているため、以前にワクチンによるアレルギー反応が出現された方は緊急事態に対応可能な大きな病院で接種して下さい。 但し、卵白アレルギーのあった子どもさんでも、現在、摂取可能になった方、採血で卵白IgG(RAST)が3+以下の方は十分な問診の上、接種後30分以上待合室で様子観察することを条件に、当院でも接種します。
より安全性の高いチメロサール(水銀系防腐剤)フリー(予めディスポ(0.5ml)注射器に装填済)のインフルエンザワクチンは、今年も阪大微研の0.5ml製剤のみ製造になりました。 このため今年度はチメロサールフリーの入荷量は例年の半分で少な目です。在庫の無くなった時は、通常品での接種となります。(日本産婦人科学会はチメロサール入りインフルエンザワクチンで妊婦への接種は可との見解を表明)
接種料金
インフルエンザワクチンは各医院・病院の自由料金です。当院は丁寧なる説明、看護婦ではなく医師自らの注射、予防接種ガイドラインに準じて接種後15〜20分以上専用待合室(絵本・パソコン・アニメ映画放映中)で様子観察させて頂いているため、他院よりやや高めかもしれませんが、当院の予防接種に対するポリシーもあって、安売りで患者さんを集める手段にはしたくありませんので、よろしくご理解の上、ご予約下さい。
令和 3年度 当院のインフルエンザワクチン料金 (1回当り) | 接種費用(税込) |
6ヶ月〜3歳未満 (0.25ml) (2回接種) (通常品) | 3,500円/回 |
3歳〜13歳未満 (0.5ml) (2回接種) (通常品) | 3,500円/回 |
13歳以上〜 (0.5ml) (原則1回) (通常品) (喘息児・受験生などへの2回接種は要相談) | 3,800円/回 |
1歳〜3歳未満 (0.25ml) (2回接種) (チメロサールフリー(水銀ゼロ)・シリンジ製剤) | 今年度は製造されず |
妊婦・3歳〜 (0.5ml) (13歳以上1回)(チメロサールフリー(水銀ゼロ)・シリンジ製剤・他院に通院中の妊婦も接種可) | 4,000円/回 |
2歳〜49歳 (FluMist:鼻噴霧式生ワクチンで1回吸入のみ、妊婦・気管支喘息患者を除く) | 当院は個人輸入品は安全面で不採用 |
(期間10/1〜1/31)
★ 厚労省HPに、インフルエンザの総合解説 が掲載されています ★
★ 朝日新聞のアエラ(2009/10/26)の記事に関連して、副院長が日産婦医会報(H21年11月号) に寄稿した「コーヒーブレイク」を ご笑覧下さい ★